Excel VBAのチップスです。
ダイアログボックス内にメッセージを表示して、どのボタンがクリックされたのかを示す値を返します。返り値を利用して処理を分けるなどができます。
構文(以下Helpより一部抜粋)
MsgBox(prompt[, buttons] [, title] [, helpfile, context])
[]は説明のためのものであり、実際は使用しません。
名前付き引数
MsgBox 関数の構文は、次の名前付き引数から構成されます。
指定項目 内容 prompt 必ず指定します。ダイアログ ボックス内にメッセージとして表示する文字列式を指定します。 複数行を指定する場合は、キャリッジ リターン(Chr(13))、ラインフィード(Chr(10))、またはキャリッジリターンとラインフィードの組み合わせ(Chr(13) & Chr(10))を改行する位置に挿入します。 buttons 省略可能です。表示されるボタンの種類と個数、使用するアイコンのスタイル、標準ボタン、などを表す値の合計値を示す数式を指定します。省略すると、既定値 0 になります。 title 省略可能です。ダイアログ ボックスのタイトル バーに表示する文字列を示す文字列式を指定します。省略すると、タイトル バーにはアプリケーション名が表示されます。 helpfile 省略可能です。ダイアログ ボックスに使用するヘルプファイルの名前を示す文字列式を指定します。この引数は、表示するダイアログ ボックスの説明をヘルプを使って表示するときに指定します。名前付き引数 helpfile を指定した場合は、引数 context も指定する必要があります context 省略可能です。ヘルプ トピックに指定したコンテキスト番号を表す数式を指定します。名前付き引数 context を指定した場合は、引数 helpfile も指定する必要があります。
設定値
名前付き引数buttonsには、次の値のうち、該当する値の合計値を指定します。
最初のグループに属する値(0 ~ 5)は、ダイアログ ボックスに表示されるボタンの種類と個数を指定します。次のグループに属する値 (16、32、48、64) は、アイコンの種類を指定します。第3のグループに属する値 (0、256、512) は、どのボタンが標準ボタン(選択されたもの)になるかを指定します。
定数 値 内容 vbOKOnly 0 [OK] ボタンのみを表示します。 vbOKCancel 1 [OK] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。 vbAbortRetryIgnore 2 [中止]、[再試行]、および [無視] の 3 つのボタンを表示します。 vbYesNoCancel 3 [はい]、[いいえ]、および [キャンセル] の 3 つのボタンを表示します。 vbYesNo 4 [はい] ボタンと [いいえ] ボタンを表示します。 vbRetryCancel 5 [再試行] ボタンと [キャンセル] ボタンを表示します。 vbCritical 16 警告メッセージ アイコンを表示します。 vbQuestion 32 問い合わせメッセージ アイコンを表示します。 vbExclamation 48 注意メッセージ アイコンを表示します。 vbInformation 64 情報メッセージ アイコンを表示します。 vbDefaultButton1 0 第 1 ボタンを標準ボタンにします。 vbDefaultButton2 256 第 2 ボタンを標準ボタンにします。 vbDefaultButton3 512 第 3 ボタンを標準ボタンにします。 その他省略
名前付き引数 buttons の値を設定するには、各グループから値を1つずつ選択して加算した合計値を指定します。
戻り値
定数 値 内容 vbOK 1 [OK] vbCancel 2 [キャンセル] vbAbort 3 [中止] vbRetry 4 [再試行] vbIgnore 5 [無視] vbYes 6 [はい] vbNo 7 [いいえ]
こんなに長くずらずらと書かれると、頭が痛くなり見るのも嫌になるかもしれませんが、普通、使い方はいたってシンプルです。
サンプル1
[vbYesNo]の代わりに[4]を、[vbYes]の代わりに[6]を、[vbNo]の代わりに[7]を使用しても同じです。
サンプル2
[35]のかわりに、[vbYesNoCancel+vbQuestion]としても同じです。