Excel カレンダーの作成

カレンダーの作成方法です。Office2010でも同様の手順で作成できます。

1.曜日の設定

下図のように年と月を別々のセルに入力し(セルA1とA4)、日にちを横方向に入力(セルC3~AG3)した場合を考えます。
1日の曜日のセルC4に関数 =WEEKDAY(DATE($A$1,$A4,C3)) と入力します。
・WEEKDAY関数の書式は、 WEEKDAY(シリアル値,[週の基準]) で、日付のシリアル値から曜日の数1~7を返します。
週の基準は、省略か1だと、1 (日曜) ~ 7 (土曜) の範囲の整数を返し、2だと1 (月曜) ~ 7 (日曜) の範囲の整数を返します。その他の指定もできます。
(Excelでは、日付を連続したシリアル値として処理して日付の計算が行われています。 既定では、1900 年 1 月 1 日をシリアル値 1 としています)
・日付を得るために、DATE関数を使用しています。セル番地A4が$A$4でなく、$A4としたのは、4月以降の月は、3月のデーターをコピーして利用するので、行番号が変わるためです。
カレンダー最初の図
曜日の表示にするため、セルの書式を変更します。ダイアログボックスランチャーをクリックして、
ダイアログボックスランチャーの図
「セルの書式設定」ダイアログボックスで、分類を「ユーザ定義」種類を「aaa」とします。
ここで、種類と表示の関係は以下のようになります。
 種類   表示
 aaa   日~土
 aaaa   日曜日~土曜日
 ddd   Sun~Sat
 dddd   Sunday~Saturday
「セルの書式設定」ダイアログボックスの図
2日~31日までの曜日は、セルC4をオートフィルします。


2.土日に色を付ける

次に土日は色を変えます。セルC4~AG4を範囲選択し、「条件付き書式」から「新しいルール」
条件付き書式スの図
・「新しい書式ルール」ダイアログボックスで「指定の値を含むセルだけを書式設定」を選択し、「次の値に等しい」「1」を設定し、「書式」をクリック。ここで「1」は、WEEKDAY関数の1(今回は日曜)です。
新しい書式ルールの図
「フォント」タブで、フォントの色を「赤」に設定します。セルを塗りつぶす場合は「塗りつぶしタブから設定できます。
書式設定の図
「新しい書式ルール」ダイアログボックスに戻るので、「OK」をクリックします。
・土曜についても色を付けたいので、同様に「条件付き書式」から「新しいルール」
「新しい書式ルール」ダイアログボックスで「次の値に等しい」「7」を設定し、「書式」をクリック。ここで「7」は、WEEKDAY関数の7(今回は土曜)です。
新しい書式ルールの図
前記と同様に今回は青の色の設定をします。
土日に色が付きました。
土日に色を付けた図


3.祝日に色を付ける

新規に「祝日」のシートを作成し、祝日の一覧を入力します。
祭日の図
次に、上記と同様に、セルC4~AG4を範囲選択し、「条件付き書式」から「新しいルール」、
「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下の数式を入力します。
=COUNTIF(祝日!$A$2:$A$18,DATE($A$1,$A4,C3))=1
ここで、"祝日!$A$2:$A$18"は祝日のセルを範囲選択すればOKです。
COUNTIF関数は、ある範囲に含まれるセルのうち、検索条件に一致するセルの個数を数えます。同じ祝日は年に1個だけなので、日付が祝日と同じ日の場合は1が返されます。
書式設定で祝日の文字も赤に設定します。セルを塗りつぶす場合は「塗りつぶしタブから設定できます。
条件付き書式の図
21の祝日が赤字で表示されました。
完成の図


4.セルの塗りつぶし

休日のセルを全て塗りつぶしてみます。
曜日の欄は、前記の書式設定時に、「塗りつぶし」タブから設定しておけばよいのですが、「ルールの管理」から変更してみます。
セルC4~AG4を範囲選択し、「条件付き書式」から「ルールの管理」。
ルールの管理の図
「条件付き書式ルールの管理」画面で、変更したいルールを選択し、「ルールの編集」をクリック。 条件付き書式ルールの管理の図
「書式ルールの編集」画面で、「書式」をクリックし、「塗りつぶし」タブから設定します。
書式ルールの編集の図
塗りつぶしの編集の図
同様にして、あと2つの条件付き書式(セルの値=1と7のところ)も変更します。

次に日にちの欄も数式を使用してできます。
日にちの欄(C3~AG3)を範囲選択して、「条件付き書式」から「ルールの管理」。
「条件付き書式ルールの管理」画面で、3つの条件で塗りつぶしを設定していきます。
「新規ルール」をクリック。
ルールの管理の図
・「新しい書式ルール」画面で、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択し、以下の数式を入力します。
=C4=1
ここで「1」は、WEEKDAY関数の1(今回は日曜)です。
今までと同様に、「書式」から塗りつぶしを設定します。
新しい書式ルールの図
・設定後、「条件付き書式ルールの管理」画面に戻り、「新規ルール」をクリックし、同様にWEEKDAY関数の7(今回は土曜)の設定をします。
=C4=7
・設定後、「条件付き書式ルールの管理」画面に戻り、「新規ルール」をクリックし、同様に祝日の設定をします。
=COUNTIF(祝日!$A$2:$A$18,DATE($A$1,$A4,C3))=1
以上で、日にちの欄に塗りつぶしが設定されました。
日にち欄塗りつぶし完成の図
「出欠」と「業務内容」の欄も以上の繰り返しで、設定できます。でも、面倒くさい。やってられませんな。


MS Office2013関連チップス一覧へ戻る

ツイート
このエントリーをはてなブックマークに追加
inserted by FC2 system