Excel 度数分布,ヒストグラム

先日、何気なく子供の中一の数学の教科書を除いていたら、「度数分布,ヒストグラム」というのが出てきて、『えぇぇぇー、中一でこんなのやってんのか』 とびっくりしたのですが、(自分は数学嫌いだったのと、何十年も前のことで、すっかり記憶が無い)、ということで、その作成の仕方です。
作成例に似たようなものが良く出てきますが、今回は30人の生徒のテストの点数について作成してみます。統計学的には、サンプルの数とか、データ区間をどのようにとるとか、難しい考えが有るようですが、今回は無しということで。
以下は、教科書を参考に、各用語の説明です。
 階級:下の例ですと、テストの点数を10点ごとの区間に区切っていますが、この1つ1つの区間を
    階級といいます。
 度数:各階級にはいる資料の数を、その階級の度数といいます。
 度数分布表:階級に応じて、度数を整理したものを度数分布表といいます。
 ヒストグラム:階級の幅を横、度数を縦とする長方形を並べたグラフ。
2通りの作成の仕方を書いてみたいと思います。


FREQUENCY関数を使用した場合

FREQUENCY関数は、範囲内でのデータの頻度分布を、縦方向の数値の配列として返します。
 FREQUENCY(データ配列, 区間配列)
配列数式として入力する必要が有ります。配列数式はExcel 配列数式を参照してくださいな。
下図のように、セルA2:A31にテストの点数、B2:B7に階級(データ区間)を配置しました。
次に、セルC2:C8を選択し、「=FREQUENCY(A2:A31, B2:B7)」と入力した後、Ctrl + Shit + Enterと入力します。
頻度の覧にデータ区間ごとの数(度数)が表示され、度数分布表が完成しました。
テストデータの図
*ここで、セルC2:C8と1行余計に選択した理由は、データ区間で指定した範囲外のデータがあった場合、C8に度数が表示されるためです。今回は不要ですが。
*階級について、セルC2は点数50以下の度数が返されます(<=50)。C3では、点数50より上で60以下の度数が返されます(50< <=60)。以下同様で、最後のC8は100より大きい点数(>100)の度数が返されます。
ヒストグラムのグラフを作成しようとしたら、下図のようになってしまいました。
度数分布グラフの図
仕方がないので、グラフを変更します。
グラフを選択して、「デザイン」タブの「データの選択」ボタンをクリック、「データソースの選択」ダイアログボックスで、「横(項目)軸ラベル」の「編集」ボタンをクリック。
「データのソース」ダイアログボックスの図
「軸ラベル」ダイアログボックスで、階級のデータを範囲指定。
「軸ラベル」ダイアログボックスの図
「データソースの選択」ダイアログボックスで、「凡例項目」の階級を削除。
「データのソース」ダイアログボックスの図
欲しいグラフとなったので、軸ラベルを追加などして、ヒストグラムの完成。
ヒストグラムの図


分析ツールを使用した場合

分析ツールのボタンは、「オプション」から表示させることが出来ます。(Excel 分析ツールの表示を参照)
「データ」タブの「データ分析」ボタンをクリック
データ分析ボタンの図
「データ分析」ダイアログボックスで、「ヒストグラム」を選択して「OK」をクリック。
「データ分析」ダイアログボックスの図
「ヒストグラム」ダイアログボックスで、「入力範囲」「データ区間」をそれぞれ範囲選択して設定し、「出力先」を指定。今回はデータと同一シートを指定。
「グラフ作成」のチェックボックスにチェックを入れ、「OK」をクリック。
「ヒストグラム」ダイアログボックスの図
累積度数分布の表やグラフが作成されます。こちらのほうが楽に出来ますね。
グラフ作成の図
参考 WikiBooks 高等学校数学B 統計とコンピューター


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